特別対談

EcoNiwaでバイオマスを楽しく体験してもらいたい
農林水産省の藤本潔氏と株式会社クリエイティブホープの大前創希氏。EcoNiwaの発案者であるお二人に、EcoNiwaが生まれたきっかけや、これからの展望について語っていただきました。
  藤本潔氏   大前創希氏  
 
農林水産省大臣官房環境政策課課長 藤本潔氏

「バイオマス・ニッポン総合戦略」策定プロジェクトチーム、大臣官房環境政策課資源循環室長を経て2005年7月より現職。

 
株式会社クリエイティブホープ代表取締役 大前創希氏

2002年に(株)クリエイティブホープを設立。ヴィーナスフォートのWebサイトリニューアル等多数のプロジェクトで成果を上げる。

 
       

今回のプロジェクトの発足のきっかけをお聞かせください。

藤本氏  

藤本

我々は今、バイオマスを使っていこうという政策を推進しているんですが、バイオマスという言葉をまだ聞いたことのない人が多いんですね。ある団体からは生物由来資源と言い換えて下さいとも言われたことがあります。

大前

外来語を日本語に変えようという運動ですね。

藤本

ええ。でも、だからといって生物由来資源と言っても感じが出ないんじゃないかと思うんです。そもそも、バイオマスという言葉自体は学術用語なんです。オイルショックの頃から、バイオマスからエネルギーをとったり、加工したり、石油の代わりに使っていこうという動きはあったんです。最近の動きでは、循環型社会を作る、日本の技術を外国に売り込む、ワラや家畜糞尿など田舎に行けばどこにでもあるものを使って地域振興する、等ですね。皆さんよくご存知なところですと、2010年までに二酸化炭素の量を減らそうという京都議定書ですね。石油を使わないで、地球の二酸化炭素を増やさないという特性をもつバイオマスを使おうという動きが進んでいます。農林水産省だけじゃなくて、他省でも取り組んでいるんですが、バイオマスという言葉はなかなか認知してもらえていないんですよ。お年寄りにカタカナは難しいかも知れませんけど、若い人でもバイオマスという言葉はあまり認知してもらえていないんじゃないかなと感じています。ですので、まずはとっつきやすいところからバイオマスを知ってもらって、自分たちの生活様式やこれからの行動として、使っていこうじゃないかという動きになったらうれしいな、というのが元々の発想の原点でしたね。

農林水産省で支援しているバイオマスタウンというのはどういったものですか?

藤本

バイオマスタウンというのは、その街で出るバイオマス、それぞれの地域によって違いますが、都会なら生ごみや建築廃材、田舎ならワラや家畜糞尿など、自分の街で出てくるゴミや使用していないものを全て使い尽くす構想を作っている市町村、これをバイオマスタウンと呼びましょうとしています。バイオマスを使うための技術はいろいろあります。家畜糞尿みたいなベタベタなものは、燃やすのは難しいけど、メタン発酵というやり方をとれば、濡れたものでもエネルギーに変えることができます。バイオマスの量や種類などに応じて方法や技術を使い分ければうまくいくんですよ。小さい子供の時から、街の暖房は家畜糞尿をうまく集めればまかなえるんだ、というような街づくりの要素をわかってもらえるといいなと思います。

大前

小さな頃から自分の街の特徴を知っているというのは、ひとつの大きな重要なポイントですよね。

藤本

自分の街にどんな資源があるのか、それを上手に使えば都会にくらべてこんなに自然環境にやさしいんだ、ということがわかると、自分のふるさとに誇りがもてる、そんな街づくりということになればうれしいですね。

大前

何かしらの形で体験できればいいんでしょうね。

藤本

自分で技術を使うことがあるとかですね。街つくりが擬似的にできる、そういうものがいいやり方なんじゃないかと思います。

  大前氏